本WSの趣旨は、様々な人工物や社会システムの設計・構築(システムデザイン)を例えば1km先の照準とし、そこに至る100mごとに作るべき基盤技術としてAIを位置づけるようなイメージでAIのポジショニングをしてゆくものです。
言い換えれば、AIが作る未来社会の夢を語り風に舞う目的ではなく、照準を現実的な社会要求に求めつつ、足下はその要求を満足するためのAI技術の基盤構築を探求する視点から、AIのロードマップを作り上げてゆくことにおきます。
完成形というものは存在せず、また社会と自然の環境とともにロードマップも変化すべきものかも知れません。それ故に、無理のない形で継続的に進めるべきものと心得ております。有志の信念だけからの動きですので、現状ではご参加頂く方への支援財源の無い(いわゆる手弁当)のご参加をお誘いすることになり、誠に恐縮です。
是非とも、宜しくお願い申し上げます。
第一回についてはこちらへ
本図は昨年実施したAIロードマップWSにステークホルダー推薦システムResource Finder(Hayashi & Ohsawa, 2015)を用いてAIに関わる「人」を表出化したものです。第2回WSでは、「AI技術者の教育のデザイン」をテーマに、本図を用いながらロードマップをブラッシュアップしていきます。(試作版はこちら)
開催:2017年3月31日(金) 15:00〜18:00
会場:東京大学本郷キャンパス・工学部8号館 5階 502号室
2017年3月31日(金) 15:00〜18:00
※18:00から、懇親会を予定しています。
伊藤孝行(名古屋工業大学 産業戦略工学専攻 教授)
マルチエージェントシステムという研究分野では、社会の特徴ある側面を計算モデル化する、計算モデルを用いれば知的な自動化を可能となる。社会の特徴ある側面とは、人々のインタラクション、チームワーク、提携、交渉、合意形成、オークション、マッチング、社会ネットワークなどを言う。近年のインターネットの発展、高速計算機の小型化、及び大容量のネットワークの普及により、実際の社会においてマルチエージェントシステムで議論されてきた計算モデルを実際に社会実装できるようになった。ここで大事なことは、理論的な計算モデルをいかに現場に実装していくかであり、そのためには現場の課題を知らなければならない。ただし現場の課題に深入りした途端に、解けない問題に直面する。理論と社会実装の両輪が健全な科学・工学の発展に重要であることを、私の研究内容の発展とともに人材育成という観点からも議論する。
メンバーの議論に基づくワークショップの実施
安宅和人(ヤフー株式会社 CSO)
阿部明典(千葉大学 文学部 教授)
石黒不二代(ネットイヤーグループ(株) 代表取締役 社長兼CEO)
和泉潔(東京大学 工学系研究科 システム創成学専攻 教授)
伊藤孝行(名古屋工業大学 産業戦略工学専攻 教授)
岩佐琢磨((株) Cerevo CEO & Founder)
小野田崇(青山学院大学 理工学部 教授)
大澤幸生(東京大学 工学系研究科 システム創成学専攻 教授):WS提案者
小原まみ子(亀田総合病院 腎臓高血圧内科 部長)
上昌広(NPO法人医療ガバナンス研究所長、元東京大学特任教授)
小山透((株)近代科学社 代表取締役社長)
嶋田一義((独)科学技術振興機構 調査役)
久代紀之(九州工業大学 情報工学研究院 教授)
澤 博史(データセクション(株)代表取締役社長 CEO)
堂前宣夫(株式会社ディー・エヌ・エー社外取締役、マネックスグループ株式会社社外取締役)
鳥海不二夫(東京大学 工学系研究科 システム創成学専攻 准教授)
中村潤(パナソニック・エクセルテクノロジー(株)取締役、AVCテクノロジー(株)取締役副社長、AVCマルチメディアソフト(株)取締役副社長)
西村拓一(産業技術総合研究所・サービス設計工学研究グループ長)
新田克己(ワークショップアドバイザ・東京工業大学 情報理工学院 情報工学系 教授)
高間康史(首都大学東京 教授)
長谷川修(東京工業大学 准教授)
服部正太((株)構造計画研究所 代表取締役社長)
松村真宏(大阪大学 経済学部 准教授)
森田直一(日本データ取引所 社長)
森本典繁(IBM Asia Pacific CTO、元・日本IBM基礎研所長:本WSは国際メンバー)
矢田勝俊(関西大学 商学部 教授)
山川宏(ドワンゴ人工知能研究所 所長)
山田誠二(国立情報学研究所 教授・人工知能学会長)
吉野貴晶(大和総研 投資戦略部 チーフクオンツアナリスト)
テクニカルファシリテータ:早矢仕晃章(東京大学 工学系研究科)
東京大学 大澤研究室
Email: (Ohsawa and Secretary: info -at- panda.sys.t.u-tokyo.ac.jp)
メンバー以外の方も、発言可能なオブザーバとして参加可能です(要予約)。
その際に、懇親会ご参加の有無もお知らせ下さい(申し込み多数のため打ち切りました)。
上記-at-を@とし、お送りください。