• あほう(阿房・阿呆)とは
  • 愚かであるさま。ばかなこと。また、そのような人。あほ。 例)踊る―に見る―。

    以上が広辞苑第5版によるあほの意味。

    だがしかし!?

    ここで扱う「あほ」は単なるあほではない。
    言うなれば、夢見る「あほ」である。
    一見取るに足らず無意味に思われるが、実は潜在的価値を持っている人、事象
    と定義する。
    ここでは「あほ」の一側面を見ることができると考えられる「あほ」の発言に注目する.
    本研究では「あほ発言」を上の「あほ」の定義に従って次のように定義する。
    一見取るに足らず無意味に思われるが、実は潜在的価値を持っている発言
    この定義から、「あほ発言」は放置されてしまった発言「被放置発言」の中にある考える。

  • 「被放置発言」とは
  • 被放置発言とは、その名の通り放置された発言のことである。
    下図が示す。それまでの会話コンテクストとずれた発言をした時に、注目されずにあたかも何もなかったかのように会話が続いているような発言を「被放置発言」とする。
    このような被放置発言をベクトル空間法*1を用いたテキスト処理で抽出する。
    しかし、ここで必要としている発言は単なる被放置発言ではなく、放置されたが潜在的価値のある発言である。この潜在的価値の有無を調べるために、被放置発言の抽出後、抽出した被放置発言を評価する。
    ここでの評価基準として、情報量を用いる。この時、放置されたにも関わらずコンテクストに多少の影響を与えている発言を高く評価する。

    *1ベクトル空間法
    文書の内容を文書に使われている単語をベースとしてベクトルとして表す手法。情報検索など、自然言語を扱う分野の多くで利用されている手法。