研究室紹介

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大澤が2000年に世界に向けて発信した概念「チャンス発見」とは、意思決定を左右する重要な事象、状況、またはそれらに関する情報を理解し活用することでした。しかし、チャンスは人が作り出すべきものでもあります。まだ世の中を動かしていない人々の潜在的な価値観を、磨かれた人の感性とコンピュータの計算パワーを使って感知するバリューセンシング。バリューセンシングと、感知した価値を形にするデザイン思考を、互いに分けることのできない両輪として共進化させることが新たな研究テーマです。

私達は、サービス業、医療、ものづくり、教育機関など、人間が主役となる複雑な活動システムの価値を高めるためのバリューセンシング技術を創っています。人の眼球運動追跡センサやRFIDタグなどの様々なセンシング技術、イノベーションゲームやアナロジーゲームなど大澤研と仲間達で独自に編み出した発想思考メソッドを、これまでに開発してきたチャンス発見技術や認知科学の先端と結合するのが現在のアプローチです。

これまでに、顧客の声やPOSデータ・RFIDタグデータの背景にある消費者の動機を掘り起こし、特許データの可視化によって製品開発者を刺激して製品開発に至るアイデアを呼び覚まし、電子カルテのデータに潜んでいた疾病の予兆について医療者に気づかせることができました。そして今、これらの気づきを新たなイノベーションに繋げる人間のシナリオ獲得スキルを研究しています。


進入学ご希望の方へ

チャンス発見学の提唱後、世界では「希少データの予測・理解」「証拠・関連性発見学(EELD)」など日本に追随する動きを見せていますが、当研究室のテーマは人と環境の相互作用からアイデア・モノを生み出す方法です。あらゆるご専門の方の参加を歓迎します。システム創成学専攻の他、TMI(技術経営戦略学専攻)からも大澤研究室で研究する枠が若干あります。


研究・技術協力希望の方へ

大澤研究室は、「人間は考える足(foot)である」をモットーに、教員が中心となってユーザの現場でお話を伺い、データマイニング・データ可視化技術によるビジネス技術の提供を行います。 (ご相談の上、助成金・寄付金等によって実費を頂くことがあります)