大阪発:AI時代やし、人間やってみなはれ(大阪)
東京応:AI時代こそ、人間やろうぜ(東京)
データにどんな価値があるか、またどれほどゴミだらけの情報かについては、実際に使ってみなければ分かりません。とはいえ、価値が分からない高額なデータを買うと、そこにはガッカリばかりが残ります。逆にもちろん、少額のデータやフリーのデータから、ビックリするような発見もあります。そう、BIGデータとは、本当はBI(ビックリ)G(ガッカリ)データなのです。データの価値は市場ではなく、ユーザの現場で初めて決まります。
このようなわけで、東京大学の大澤研究室で2013年3月から研究を始動してから12年を経て、データを開けもせずにデータの要約だけを頼りに考えを話し合う人たちの共創と競争とに拘ったゲーム化アプローチのデータエコシステム研究「データ市場」を、実用性の観点から根本的に見直しました。
人とデータが戯れるように相互作用するためには、データ「市場」よりも、データ「試乗」こそが必要だからです。
大澤研究室がいま取り組み、科学と実業の方法として斬新な成功を重ねているのは、現実社会での実業の営みにより接近し、人と現場の相互作用を考えるロジカルシンキングの中で、必要な場合に限りコミュニケーションとAI、データ科学と力を善用するデータ連成イノベーションです。この東西連動開催のイベントは体験型のデータ利活用構想ワークショップと、AIとデータ連成イノベーションのレクチャーと議論によるシンポジウムの二本立てになっています。
主催:東京大学社会連携講座 データ連成イノベーションリテラシー(DFIL)、オーズラボ株式会社(Os’Lab)、データ社会推進協議会 (DSA) エビデンスに基づく価値創出WG
共催:大阪大学 ライフデザイン・イノベーション研究拠点(iLDi)
開催日/場所:
2025年5月13日(火)大阪梅田ツインタワーズ・サウス(JR大阪駅から徒歩3分:含信号待ち)11階
2025年5月16日(金)東京大学本郷キャンパス工学部1号館15号講義室(以下の(3)のみ開催)
進行:満上育久(立命館大学 教授)
大阪大学iLDiの支援を受けた研究内容を、2班に分かれて見学します。
場所は、JR大阪駅から徒歩3分のグラングリーン。
午後(後述)のバリー絨毯カルタ(BCK)ワークショップの下ごしらえになります。
進行:関口海良(東京大学 特任研究員、DSAエビデンスに基づく価値創出WG 主査)
高齢者の心身の健康維持は、社会の豊かさを高めるために欠かせません。そのためには何が必要でしょうか?医療?雇用?それとも空調…?そして、それはなぜ?
東京大学社会連携講座DFILで開発されたBCKワークショップは、さまざまな分野の技術やデータ、アイデアを連成させて人とデータが戯れあい新しいソリューションを生み出す、数名でも大勢でも楽しめる取り組みです。
東京大学社会連携講座DFILの参加企業の知識と大阪大学iLDiの支援を受けた研究内容と多様なデータ、アイデアを結びつけ、高齢者とともに作るウェルビーイング社会をめざすソリューションを作ってみましょう。
進行:前川知英(トラストアーキテクチャ)
データ連成とは、表層的なメタデータや機械学習モデルではなく、背景にある自然や社会の本質的なダイナミクスを介して、さまざまなデータを繋ぐことで真に役立つソリューションを生み出すことです。そのために非常に重要な役割を果たすのが、自分の事業創造ビジョンを言語化し可視化するリテラシー、「データ連成イノベーションリテラシー」です。必要なのは、ただ考えることではなく、AIに考えさせるだけでもなく、人が動くこと。人が実際に動き、データと、その元の社会や自然と相互作用をしっかり起こして活かすことが求められます。
新設のOs' Lab は、人とAIの共創を加速する次世代のデータ連成プラットフォームの構築を進めています。人間の創造力がAIの可能性を解き放ち、新たな価値を生み出す場 をつくる??それが Os' Lab の目指す未来です。本シンポジウムでは、東京大学およびその社会連携講座参加企業の最新の取り組みを紹介し、AI社会における人間の役割とデータ活用の未来を探ります。私たちは、単なる技術提供者ではなく、「共に創る」未来を実装する触媒 でありたいと考えています。
未来は議論するものではなく、実践によって生まれるもの。歴史的転換点にあなたの「手」と「感覚」が必要です。ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。
講演事業者:
休憩を挟み、基調講演のスピーカーによるパネルディスカッションを行います。
大澤幸生(東京大学教授、オーズラボ株式会社技術顧問、スマートシティ創造協議会顧問、データ社会推進協議会顧問、エステートテクノロジーズ顧問)
参加申込:こちらのフォームから