第二回システム創成学学術講演会


〜 リソースの創成と流動 〜

開催日:2009年12月14日(月)〜15日(火)
場所:東京大学 山上会館大会議室(本郷)
講演者、著者から公開可と確認できた本文を公開しています。タイトル等をクリックするとPDFが見られます。

社会は、多様なリソースが繋がり合い、その繋がりを介した相互作用によって新しい価値を創り出すシステムです。 食糧、レアメタルという自然の恵みも、ヒトや人脈、そしてプロダクトやサービスという様々なリソース=資源の創成、流動、そしてまた創成というスパイラルによって、地球上の社会というシステムが変化してゆきます。 今年のシステム創成学学術講演会では、「ヒト資源システム」「サービス資源システム」「人工資源システム」「グローバル循環システム」という4つの視点から、社会を作る工学を考えてゆきます。


連絡先:event@sys.t.u-tokyo.ac.jp(講演会事務局)
入場無料で当日参加可能ですが、入場者数を見積もるために「お名前と、可能ならご所属」を、上記までお申込情報としてご送付頂けますと幸いです。

講演会プログラム


〜 第1日目 〜

12/14(Mon)



受付開始: AM 9:30
AM10:00
開会挨拶・趣旨講演:「リソースの創成と流動」
システム創成学専攻長 粟飯原周二 教授
AM10:30
 〜11:30
特別講演:「システムとコミュニケーション」 講演本文
東京大学総長 濱田純一 教授
PM1:30
 〜3:20
<Session A>
ヒト資源システム(Human Resource System)の創成

司会:大澤幸生 東京大学工学系研究科システム創成学専攻所属・教授

古田一雄, 須賀直樹, 兼子貴憲, 菅野太郎: ペルソナを活用したリスクコミュニケーションデザイン
菅野太郎,島田哲朗,古田一雄: チームコミュニケーションのシミュレーション
白山 晋:可視化から何がわかるのか
大武美保子、加藤元一郎、高木利久、淺間一:人の情緒を豊かにするシステムの創成―共想法における事例研究
西原 陽子, 大澤 幸生:組合せ発想ゲームで得られるアイデアの質の自動評価に関する検討


PM3:30
 〜5:20
<Session B>
サービス資源システム(Service Resource System)の設計

司会:大澤幸生 東京大学工学系研究科システム創成学専攻所属・教授
吉村忍, 佐藤靖之, 高坂徹, 松田聡浩:非線形データ解析・多次元可視化ツールを用いた健康になるオフィスの包括的デザインの試み
八木勲, 水田孝信, 和泉潔: 株式市場における空売り規制による影響分析 -人工市場を用いた分析-
鈴木正昭, 奥田洋司:シネマコンプレックスにおけるサービス分析のためのエージェントベース映画鑑賞行動モデリング
大泉 和也,古賀 毅,青山 和浩:ステークホルダとの持続的関係構築を指向した事業の設計支援 - CSR事業がステークホルダに及ぼす心理的影響構造の把握 -
高田悠矢, 橋本康弘, 陳 c, 大橋弘忠:金融市場のモデル化と空売り規制の効果についてエージェントベースシュミレーションによるアプローチ 

PM5:30
 〜6:50
<Session C>
パネル討論会:「次世代社会が求めるリソースとは」

終わることのない破たんの連鎖。
今地球社会に欠けているリソースは何でしょうか。
新しい地球資源?新しい人?知識?
それとも、まったく新しいアートが求められているのでしょうか・・・


司会:大澤幸生 東京大学工学系研究科システム創成学専攻所属・教授

(パネリスト)
板倉真由美@IBM東京基礎研究所
村松秀@NHKエデュケーショナル
山中千佳子@作曲家
(メインコメンテーター)
福井勝則@東京大学工学系研究科システム創成学専攻

パネリスト・コメンテイター紹介
板倉真由美 IBM東京基礎研究所所属。東京基礎研究所でマネジャー・オブ・リサーチ、デジタルエコノミー・イニシアティブを兼務。米IBMワトソン研究所では技術戦略作成に従事。専門はソフトウェア工学・要求工学・プロジェクトマネジメント。
村松秀 NHKエデュケーショナル所属。ディレクターとして「環境ホルモン」「迷宮美術館」「史上空前の論文捏造」など話題作を次々発信。科学ジャーナリスト大賞、ロッキー賞など受賞多数。
山中千佳子 作曲家。2007年アカンサス音楽賞受賞。東京芸術大学作曲科を首席卒業後、代表作としてピアノ・ソロのための小品「夜想曲T,U」など。
福井勝則 東京大学工学系研究科システム創成学専攻所属・准教授。地圏(地表・地下)の解発等を研究。
PM7:00〜 懇親会(有料:山上会館談話ホール)














〜 第2日目 〜

12/15(Tue)



受付開始: AM 9:30
AM10:00
  〜11:50
<Session D>
人工物資源システム(Artificial Resource)の変革
司会:岡部洋二 東京大学工学系研究科システム創成学専攻所属・准教授

粟飯原周二: エネルギーの動脈と静脈を構成するパイプラインの現状と将来
秋元博路: マルチエージェントシミュレーションによるコンテナ貨物輸送市場のモデル化
岡部洋二, 藤林啓司, 嶋崎守: 複合材料構造の健全性監視のための組込型超音波診断システム
鄭祐尚(東京大学特別研究員), 都井裕(生研 機械・生体系): 導電性高分子アクチュエータの電気化学・力学挙動のシミュレーション
田丸雅智,桐原貴大,中居寛明,橋淳,鵜沢潔: PHEVの普及と環境負荷低減への車体軽量化の効果


PM1:30
  〜4:00
<Session E>
特別セッション:グローバル循環システム(Global Circulation)の構築

司会: 福井勝則 東京大学工学系研究科システム創成学専攻所属・准教授

登坂 博行:社会基盤設計のための地圏水循環システムモデリング−自然の場と動きをどこまで模倣できるか−
石井 彰:複雑系としての石油・天然ガス資源: 市場・政治と埋蔵量・生産
藤田豊久: 環境を考慮した資源循環システムの構築に向けて




PM4:00 閉会挨拶 システム創成学常務委員
登坂博行 教授



ポスター発表: 会期中開催(両日、昼休み時間帯に説明セッション)

14日
AM12:00
〜PM7:00

15日
AM10:00
〜PM4:00

秋元博路,金平誠: 東アジア域内における高速海上旅客輸送の可能性

田中謙司: ライフサイクル累積販売数予測による生産計画数決定法の研究

藤井 翔,大泉 和也,青山 和浩:フライトオペレーションサービスのモデリングに関する研究

野々P晃平, 菅野太郎, 古田一雄: チーム認知のメタ化に関する研究

山口広樹,大澤幸生,西原陽子: 新アイデア創造のための日常会話解析の一手法

植田 拓也, 大泉 和也, 古賀 毅, 青山 和浩:海運物流に対する新技術と規制の導入によるCO2削減効果の推定に関する研究

八尾泰洋, 橋本康弘, 陳c, 大橋弘忠: Neuroevolutionによる複数タスク学習

志野亮作, 越塚誠一, 酒井幹夫:粒子法によるバーチャル外科手術システムのための頭部シミュレーション

林(村岡)雅江, 奥田洋司: WAN上のクラスタを用いた並列有限要素解析の性能予測

郷田慎一,大澤幸生:西日本4地域の連鎖倒産パターンの抽出 ‐時間順序法と矢印KeyGraphの適用事例研究-

藤井秀樹,吉村忍: 都市交通システムが生み出す環境負荷の定量的評価